遺産相続と家の売却④まとめ 譲渡所得税等の経費とは?(実例)
2016/11/25
遺産相続と家の売却④まとめ 譲渡所得税の経費とは?(実例)
これまでの話は こちらから
何度も法務局に通い やっと申請が通りました。
それから一週間~10日くらいで法務局から連絡があり無事に手続きできたとのこと。
権利書を受け取りに行くと法務局の方が 姉妹だけで申請出来たことに驚いていたそうです。
通常司法書士に頼むと7、8万円掛かると言われました。
法務局でのやり取りを全部書くと読みにくいので随分省略しました。
実際は不備を指摘されて市役所へ書類を取りに行き法務局へ書類を持って行くと また違う所を指摘されてまた市役所へ取りに行くという具合で何度も足を運びました。
(市役所も一か所ではありません。)
一度に指摘してくれれば良いのに お役所仕事に呆れるばかりでした。
不動産屋の担当者も提出書類をパラパラ捲ってチェックしてくれただけなので一か所も不備を見つけることは出来ませんでした。
この手間代を考えると司法書士に頼むのは安いのか高いのか分かりません。
でも色々勉強出来て良い経験になりました。
この土地の権利書を不動産屋に渡して終わりです。
後は土地が売れた後、手数料などを差し引かれて入金があり、確定申告をすれば終了です。
(書き忘れていましたが、売買契約書を交わしたのは、おそらく買主の住宅ローンが通ってからだと思います。)
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まとめ
○不動産屋選びは慎重に。
○被相続者の戸籍抄本は生まれた時から死ぬ時まで必要
(隠し子がいないか確認のため)
○住民票が必要なのは書類上の相続者のみ
(相続して直ぐに売却する場合は代表者ひとりだけで良い)
○公的機関の担当者が必ずしも正しいとは限らないのでネットでも色々調べる
○公的機関の担当者に任せずに自分でも何回もチェックする
○家や土地を購入した時の領収書は権利証と一緒に必ず保管して置く
*土地購入の領収書がないと、取得原価(売却価格の5%)が免除になるだけです。
*領収書が無くても税務署の担当者により経費として計上できることもあります。
☆仮に1,000万円で売却出来た場合
仲介手数料(成約価格の3%+6万円+消費税)+登記費用約10万円+収入印紙1万円+売却価格の5%(50万円)を
引いた金額の20%が譲渡所得税なります。
譲渡所得税は約180万円になります。
※仮に土地購入の領収書500万円があったなら
仲介手数料36万円+消費税+登記費用約10万円+印紙代+500万円が免除されるのでおよそ450万円が課税対象になります。
譲渡所得税は約90万円となります。
(解体費用も経費になります。だから実際は、この計算とは変わってきます)
*贈与税は販売金額によって税率が変わってきます。
1,000万円なら領収書がなかった場合は贈与税の方が安くなります。
* 本当は実際に市役所などに足を運ばずに全部郵送で済ませた方が簡単です。
買主が決まっても まだこちらの手続きが出来ていないという事にならない為に姉妹は直接取りに行っていました。
でも実際は、買主の住宅ローンが通るのに1か月ほど掛かるし 法務局で申請してから権利書を発行してくれるまでは1週間~10日程だったので急ぎませんでした。
それから都道府県によって、また担当者によって変わってくることもあるかと思います。
このまま鵜呑みにしないでくださいね。
もしご自分で手続きをお考えの方は参考にしてください。
★マイナンバー導入により今後は簡単になるでしょうが亡くなった人にマイナンバーは無いので暫くは現状のままだと思われます。