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遺産相続と家の売却① 不動産屋を決める(実例)

      2016/11/25

遺産相続の手続きについて実例で紹介します。

遺産相続と家の売却① 不動産屋を決める

 

<家族紹介>

父  80代で数年前に他界 持ち家の他に 祖父の家を20年ほど前に相続。

母  80代

長女 60代  母親と中央市(仮名の地方都市)で父親の持ち家で暮らす。

次女 50代  結婚して遠方で暮らす。

三女 50代  結婚して実家のある県内で暮らす。

(三女の娘が独立後、祖父の家で暫く一人暮らしをしていた)

 

 

祖父自身が亡くなる数年前に建てた この家は、祖父亡き後、父が相続しました。

その時の手続きは父が司法書士にお願いしていました。(今回判明)

その父も数年前に亡くなったので、母が相続の手続きを早くしたいと言いだしました。

いずれは相続の手続きをしないと三姉妹の子供達を巻き込んで印鑑証明が必要になってはいけません。

結局その家を売りに出すことにしました。

 

家を売却するには法務局に行き、父親名義から相続人に名義を変えなくてはいけません。

それと並行して不動産屋も決めないといけません。

不動産屋が決まれば、名義変更の仕方も色々教えてくれるだろうと思い取りあえず不動産屋を探しました。

 

ネットで一括査定のサイトを探し 申し込みました。

すると数社から直ぐに連絡が来ました。

 

どの会社でも およその仲介価格と買取価格を提示してくれました。

仲介の場合は、買主が決まってからなので相場に近い金額になります。

でも買取の場合は不動産屋の在庫になるので約半分の金額になります。

現金化を急ぐ場合は買取して貰う方が良いですが、姉妹は仲介希望です。

その中から一番金額の高いところに決めました。

 

担当者が家を見に来てくれて販売希望価格を決めました。

そして販売計画書を立ててくれました。

 

姉妹は更地で売った方が良いと思っていましたが担当者に

「良い材料を使っているので壊すのは勿体ない。取りあえず建物込みで宣伝するので解体しないで。」と言われました。

「立地が良いので直ぐに売れるでしょう。」と言われました。

そのまま住めるなら、孫が住み続けています。

平成に建てたものなのに間取りが悪くおまけに寒すぎるのが欠点です。

 

担当者は「買主が500万円くらい掛けてリフォームするかも知れないので、とにかく解体しないで。」とも言いました。

500万円も掛けてリフォームするくらいなら、更地に新築を建てた方が良いと誰でも思うはず。

姉妹は正直に家の欠点を並べましたが、気にしていないようでした。

 

*解体して更地で売るより、家屋付きで売る方が販売価格が高く、仲介手数料が多くなるから、そういうのだと私は思います。

買主の立場になれば更地で買った方が絶対良いのに。

それから長女が契約を交わしました。

 

売買契約ではありません。

販売価格や直ぐに売れなかった場合の割引率や他社と二重契約をしないというような事が書かれていました。

 

家屋付きで売れるのか、解体して土地だけで売るのか、まだ分からなかったので片付けが思い切って出来ませんでした。

(最終的に解体したので無理に処分の為に運び出さなくても良かったというのは後から言えることです)

そして大物だけ残して、家の鍵を担当者に渡しました。

 

担当者より「内覧のため電気と水道は止めないで。」と指示されました。

ある程度片付いていたらベッドやTVは、そのままで良いということです。

写真撮影をしてもらいネットと新聞折り込みと両方で宣伝してもらうことに。

もちろん宣伝費は会社負担なので、こちらが心配することはありません。

 

その後ネットで確認すると、ある不動産情報のサイトに祖父の家が掲載されていました。

契約した会社だけでなく、他に3社も取り扱ってくれていました。

それぞれが外観や家の中、そして間取りを載せています。

同じ物件でも会社により(担当者により)撮影ポイントや構図や枚数が違うので興味深かったです。

 

その後 2週間置きに担当者からメールがあり問い合わせ件数や内覧件数を報告してくれました。

新聞折り込みなどを入れてから2か月ほどで買い手が決まりました。

 

それと並行して法務局に行って相続の手続きをしました。

これが本当に大変で、長女は合計9回は通ったのではないかと思います。

三女も4回行きました。(1回は単独で、3回は姉と一緒に)

 

つづく

 - 相続