えっ? 何故 私の方が年金受給額が少ないの? 専業主婦より少ない理由は?
年金受給者 3姉妹の話です。
*長女65歳 専業主婦(勤務経験なし)
*次女63歳 転職を繰り返しながらも42年間 勤務(60歳で退職)
*三女62歳 現在専業主婦で過去に30年間 勤務経験あり
※次女は勤務年数が一番多いにも拘らず自分の年金が一番少ない事に疑問があります。
42年間 勤務して来た次女より ずっと専業主婦だった長女の方が何故多いのでしょうか?
そして30年間 勤務の三女よりも僅かながら自分の方が少ないことも疑問です。
それでは その理由を説明します。
★まず長女は65歳になった今年(誕生月の翌偶数月)から 国民年金(老齢基礎年金)が支給されています。
会社員や公務員の夫に扶養されている妻(第3号被保険者)として支給されるものです。
★次女は60歳から厚生年金が支給されています。
しかし報酬比例部分だけで定額部分はまだ支給されていません。
次女の場合 定額部分は64歳から支給されます。
*報酬比例部分:厚生年金の加入期間と加入中の給与に応じて受け取れる年金の事
*定額部分:厚生年金に加入中(第2号被保険者期間)の基礎年金(国民年金)に相当するもの
★次に30年勤務の三女と次女の違いについて
三女も60歳から厚生年金(報酬比例部分)が支給されています。
三女は正社員として大手企業に30年間勤務して来ました。
次女は転職を繰り返したため三女ほど給与が多くありませんでした。
給与に応じて納める保険料が変わります。
給与の多い方が多く納めるので年金も多くなります。
また次女は42年間勤務していましたが厚生年金に加入していた期間は42年ではありませんでした。
(短時間パート勤務もあり)
*因みに三女の場合(昭和29年4月2日以降の生まれの方)は次女のように64歳になっても定額部分は支給されません。
*三女が公務員だった場合は厚生年金を受給できるのは男性と同じ61歳からです。
★まとめ
定額部分の支給が開始されると長女より次女の方が年金受給額が多くなります。
三女の方が次女より給与が多く保険料を多く掛けていたので受け取る年金も多くなります。