やさしい年金と保険の話

年金や保険の疑問を分かりやすく説明します

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ねんきん定期便 基礎年金(国民年金)と厚生年金の見込み額の見方

      2018/11/08

公的年金は毎年、物価水準に合わせて見直されるため正確な受給額を知ることは出来ません。

けれども年金の見込み額を知ることは出来ます。

 

『ねんきん定期便』で見込み額を知る

 

50歳以上の人は日本年金機構から届く『ねんきん定期便』で知ることが出来ます。

現在の年金に60歳まで加入した前提の年金額です。

厚生年金加入者は早期退職をした場合に年金額が変わって来ます。

 

☆年金の基本的な計算方法を『ねんきん定期便』で確認

老齢年金の見込み額表は『基礎年金』と『厚生年金』に分かれています。

 

 

基礎年金

 

★基礎年金国民年金から支給される年金『老齢基礎年金』

『老齢基礎年金』の年金額は国民年金の加入期間に応じて決まります。

厚生年金や共済年金に加入中は、同じ期間 国民年金にも加入していることになります。

 

国民年金だけに加入していた人は分かりやすいですね。

厚生年金や共済年金に加入していた期間がある人は、国民年金だけの期間と、厚生年金や共済年金の期間をすべて合わせた加入期間をもとに年金額が決まります。

 

*国民年金は20歳から60歳まで最長40年 加入した人は満額支給されます。

例えば平成27年度の場合 年金額は 780,100円です。

(追記:平成30年度の場合 年金額は 779,300円)

 

*老齢基礎年金は原則として誰でも65歳から支給開始です。

 

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厚生年金

 

★厚生年金:『特別支給の老齢厚生年金』と『老齢厚生年金』に分かれている

(昭和36年4月2日生まれ以降の男性と昭和41年4月2日生まれ以降の女性は、『特別支給の老齢厚生年金』はありません)

 

報酬比例部分である『特別支給の老齢厚生年金』は、厚生年金の加入期間と、その間の平均収入により決まります。

 

◎厚生年金保険料は2003年4月以降、賞与からも同率徴収となりました。

それ以前は平均月収、それ以降は賞与を含めた平均収入をもとに計算しています。

厚生年金の加入期間が長く、平均収入の多い人は保険料を多く納めています

険料を多く納めた人は報酬比例部分の年金も多く受給できることになります。

 

*65歳になると『特別支給の老齢厚生年金』は『老齢厚生年金』になる

国民年金からもらえる『老齢基礎年金』と厚生年金からもらえる『老齢厚生年金』を合わせた額が年金の見込み額です。

 

◎共済年金は共済組合の通知で確認してください。

『ねんきん定期便』は国民年金と厚生年金の通知のみです。

共済年金は各共済組合から同じような通知がされているのでそちらを確認してください。

 

☆以上で『ねんきん定期便』の説明を終わります。

*このページだけを見ても分からないかも知れません。

『特別支給の老齢厚生年金』や『老齢厚生年金』など分からないという方は このブログの最初から読まれることをお勧めします。

 

次は『ねんきん定期便』に記載されていない年金についてです。

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