退職後の健康保険は任意継続と国民健康保険どっちがお得?
2016/11/25
退職後に加入する健康保険は任意継続もしくは国民健康保険のどちらかになる人が殆どです。
ではどちらを選ぶ方がお得なのでしょうか?
任意継続の保険料は1年目も2年目も同じです。
国民健康保険料は退職の翌年に収入が大きく下がれば2年目から安くなります。
けれども任意継続は2年間の期間限定ですから2年間で比較しましょう。
国民健康保険料は住民税や世帯の人数によって違います。
また計算方法も市区町村によっても違います。
ですからハッキリとした数字で比較検討することが出来ません。
★退職前の年収が800万円の場合
☆継続保険料が上限の3万2千円とします。
3万2千円 X 12カ月 X 2年 = 76万8千円
(退職前の収入が多くても、標準報酬月額の上限は28万円で計算)
(この金額は各都道府県によって違います)
☆国民健康保険料は
1年目 66万円 2年目 18万円 合計 84万円
(この金額は市区町村により、また収入や世帯の人数により変わってきます)
◉ふたつを比較すると任意継続の方が安いというのが分かります。
★退職前の年収が400万円の場合
☆継続保険料は3万円
標準報酬月額26万円として計算しました。
3万円 X 12カ月 X 2年 = 72万円
☆国民健康保険料は
1年目 34万円 2年目 10万円 合計44万円
*3月末で退職した場合です。
2年目の国民健康保険料は退職前の給与と再就職後の給与を足して計算しました。
◉ふたつを比較すると国民健康保険料の方が安いというのが分かります。
*繰り返しますがハッキリした数字ではありません。
こういうケースがあるという話です。
◉退職前の給与が高い人は任意継続を選ぶ方が良いでしょう。
*また前ページでも書きましたが、扶養しなければいけない家族が多い人は任意継続の方が安くなります。
国民健康保険料は扶養する人数分支払わなくていけないからです。
◎次は雇用保険の失業給付の話です。