年金生活 実例 老母介護の女性の場合 厳しい現実
2017/12/12
<年金生活・実例 63歳女性の場合>
63歳のAさんは約40年間仕事をしてきました。
3年前に仕事を辞めて高齢の実母の介護をしながらの2人暮らしです。
近くに娘の家族が住んでいるので学校から帰って来る孫の面倒もみています。
実父は5年前に亡くなりました。
生前の実父の介護は元気だった実母を中心に彼女が手助けをしていました。
自宅での入浴介助等の他にも 実父の急な入院の為に仕事を途中で抜けたり休みを貰ったりしながら入院の手続きをすることもありました。
現在は実母が受給する遺族年金とAさんの僅かな年金と貯金を崩しながらの生活です。
3年前 60歳で仕事を辞めて失業手当を申請すると それと同時に僅かな年金が支給停止になってビックリしたそうです。
まだ1回しか支給されていない年金でした。
担当者に相談すると
「年金よりも失業保険の方が多いでしょう。」と言われました。
しかし失業手当の手続きをしても直ぐに支給されるわけではなく 1回目も1週間分位だったので納得出来ませんが仕方ありませんでした。
Aさんは64歳になれば定額部分も支給が開始されます。
65歳になれば満額支給になるので ひと安心です。
若い時に入っていた個人年金も65歳から受け取れるようにしています。
それでも将来 自分独りだけの生活になると年金だけでは心もとない状態です。
今の内に仕事をして貯金を増やしたいところですが実母の介護があるため仕事につけません。
そんなAさんから 皆さんに是非伝えて欲しいことが↓
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(Aさんより)
『W介護』『Wケア』『多重介護』
最近、良く目につきます。
子育てしながら親の介護をしているけれど保育施設も介護施設も不足しているので仕事に行くのは非常に難しいというお母さん。
又、『多重介護』の共働きで両方の親の介護が同時進行中の方、育児と仕事の両立など かなり難しいですね。
例えば、家族が認知症だったり体力の低下により食事も一人で出来ないお年寄り。
買い物や病院、銀行などの外出も一人で出来ないのですから大変です。
私は自転車は何年も乗っていません。
身体に良い事は良く分かっていますが自家用車で走ります。
先日久しぶりに歩いて買い物に行きました。
何年か先には運転免許証を返納するのだからと練習の為です。
車で行けば直ぐだし、重い物や嵩張るものも買いますが、頑張って歩いて行きました。
でも帰りが大変でした。かなりキツイ!!
歳を取り子供に迷惑かけないようにと考えましたが難しそうです。
心身共に疲れ、助けてくれる家族もいない方の様子を何年か前にTVで見ました。
奥さんが自宅で点滴をしながらベッドに。
ご主人は持病が有るが病院に行けないので薬も無く苦しそうでした。
その上、1日2食でほんの少しのお米にお水でおかずも無く栄養が摂れない。
この状態で介護は厳しい!
「私達に『生きろ』と言うより『死ね』と言うのか!」と訴えていたのを思い出しました。
出来るなら家族、親戚、近くのボランティア。
例えば幼稚園、保育所の子供達は一目顔見せでも良いし声かけするだけで お年寄りは『パワー』を貰えて元気が出るものです。
(私の父は、脳梗塞でしたが曾孫が声かけるだけで元気が出ていました。)
小学生、中学生、高生、大学生は30分でも1時間でも良いので布団干しや洗濯、掃除、買い物等若い人の手を繋げて欲しいと願います。
(若い人のトーンが高い声や動きでパワーゲット)
(Aさんから皆さんにお願いでした)
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(ここからは管理人)
※『老々介護』で生活が苦しい方は行政の力を借りるべきだと思いますが お年寄りにはその知識がないんでしょうね。
周りが気をつけてあげないといけません。
※また最近増えている高齢者の自動車運転事故。
運転免許証の自主返納を呼び掛けていますが免許証が無くても家に車の鍵があれば無意味だと思います。
私がいつも思うのは 運転しやすいAT車からMT車(マニュアル車)に替えると事故は随分減るのにということです。
MT車なら勘違いが起こりにくいと思います。
それから100m先に用事があっても車に乗るという人が多くて驚きました。
若い内から老後の事を考えて歩いたり公共交通機関を利用する体力をつけておきたいですね。
※私も子供達がお年寄りに接する機会を増やすことに大賛成です。
隣に誰が住んでいるのか分からないような付き合いではなく ご近所皆でお年寄りや子供達に気をつけてあげる社会なら良いのにと思います。
もっとも田舎のように何キロ先の家の事情まで筒抜けというのも困りますけどね。
※最後に頼れるのは自分だけ。(自分のお金だけ)
将来 年金が貰えるかどうか分からないと言って若い時に年金を掛けない人が増えていますが年金は必ず支給されるので(国が無くならない限り)自分の将来のために是非掛けてください。
『借金は金融機関から借りているのではなく未来の自分から借りている』と言う言葉を聞きます。
それなら『年金は頑張っている今の自分から未来の自分へのご褒美』だと思って掛けて欲しいと思います。
(kyoko)