やさしい年金と保険の話

年金や保険の疑問を分かりやすく説明します

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公的年金 2000年生まれの給付額は? 若い世代は払い損なの?

      2016/11/25

公的年金の仕組みは世代間扶養です。

自分が納めた保険料が積み立てられて戻ってくるわけではありません。

現役世代の納める保険料が高齢者の年金給付に充てられます。

今の現役世代が年金給付をされる時には その時の現役世代が扶養してくれる仕組みです。

 

しかし現在 少子高齢化が進んでいます。

昭和35年(1960年)には高齢者1人を支える現役世代は9,5人でした。

平成21年(2009年)には高齢者1人を支える現役世代は2,6人でした。

平成42年(2030年)には高齢者1人を支える現役世代は1,7人と推定されています。

平成67年(2055年)には高齢者1人を支える現役世代は1,2人と推定されています。

 

 

そこでこの仕組みが破綻してしまうのではないかと若い世代では危惧されています。

現在 苦しい生活を強いられながら保険料を払ったとしても自分たちが高齢者になった時に年金を貰える保証はないと考え 保険料を納めない人もいます。

 

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国民年金機構では『世代ごとの給付と負担』が試算されています。

厚生年金(国民年金第2号の基礎年金を含む)

1940年生まれ 保険料(納付額)900万円  年金給付額 4,400万円

1950年生まれ 保険料   1,200万円  年金給付額 4,200万円

1960年生まれ 保険料   1,800万円  年金給付額 5,000万円

1970年生まれ 保険料   2,400万円  年金給付額 5,900万円

2000年生まれ 保険料   4,200万円  年金給付額 9,700万円

 

 

国民年金(基礎年金)

1940年生まれ 保険料(納付額)300万円 年金給付額 1,400万円

1950年生まれ 保険料     500万円 年金給付額 1,300万円

1960年生まれ 保険料     700万円 年金給付額 1,400万円

1970年生まれ 保険料   1,000万円 年金給付額 1,500万円

2000年生まれ 保険料   1,700万円 年金給付額 2,500万円

 

 

*年と共に 納めた保険料と給付される年金の比率が少なくなってきています。

しかし納めた額以上の年金を貰えることに変わりがありません。(寿命まで生きた場合)

 

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◎それから私の個人的な考えですが現在の年金受給者で必要以上に給付されている方は見直す制度があれば良いのにと思います。

寝たきりのお婆さん(施設入所)の遺族軍人恩給を娘たちで分け合っている人や

事実婚で籍を入れずに前のご主人の遺族年金を貰い続けている人などいますね。

生活保護受給者のように実態調査があれば良いのにと思います。

 

 

それから年金受給者が亡くなって手続きをすると最後の振り込みがあります。

例えば6月30日に亡くなれば6月分が 7月1日に亡くなれば6月、7月分が振り込まれます。

 

*7月1日に亡くなっても7月31日に亡くなっても同じ金額(満額)です。

私は日割りで良いのにと思います。

システム変更には莫大な費用が掛かると考えられるので無理なんでしょうけど。

色々な無駄を省いて若い世代の方が安心して保険料を納められるようにして欲しいと願っています。

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