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脳の病気は認知症だけではない 迷惑メールに引っ掛かる66歳

      2018/11/05

迷惑メールやハガキなど珍しくありませんが、また私宛にハガキが届きました。

『消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ』

契約不履行により民事訴訟がなんたらかんたらと・・・

 


 

これで何度目か忘れましたがハガキ代(62円)と手間代の経費が掛かっても、まだ詐欺を続けているという事は儲かっているわけで騙される人が無くならないということですね。

どんな年寄りが騙されるんだと不思議に思っていましたが今日の『テレフォン人生相談』では66歳の父親が迷惑メールに騙されて困っているとのこと。

驚きましたが相談内容を聞いて納得。

 

 

迷惑メールに引っ掛かる66歳

 

❈相談者の家族

父親(66歳) 2年前に事件に巻き込まれ前頭葉を損傷した。

母親

息子(40歳) 相談者

 

❈相談内容

父親が迷惑メールを開けてお金をクレジットで支払う。

『宝くじに当たりました。当選金を振り込むためにポイント購入を』などに引っ掛かる。

半年で700万円以上の被害。

 

クレジットカードを使えないようにしても20枚くらい持っている。

消費者金融からも借りてしまう。

母親と息子が父親を説得するとその場では反省しパソコン没収も納得もするが、また勝手にパソコンを調達してしまう。

何度注意しても隠れて迷惑メールを開けてお金を払ってしまう。

父親は何億円も手にしようと考えている。

 

ネット依存症では無く迷惑メールの確認でパソコンを使うだけ。

2年前に怪我をした時には医師より性格が変わったり判断力が低下する可能性を伝えられる。

最近 別の病院で認知症検査をしても認知症と診断されない。

 

 

弁護士の回答

 

現在の病院で認知症の診断をされていないなら、2年前に入院した病院へ遠くでも行って診察してもらうように。

『成年後見制度』を利用するには、その診断書が必要になる。

成年後見人に対処をしてもらうように。

 

 

ここから管理人

 

まだ66歳の父親のことで精神的にも金銭的にも被害を受けている40歳の息子さんが可哀想です。

実際には息子さんのお金を使っているわけではありませんが、両親の貯蓄が無くなれば息子さんが面倒をみなくてはいけませんからね。

 

最近診てもらった病院では認知症と診断されなかったという事ですが、脳の病気は認知症だけではありませんからね。

例えば『躁鬱病』なら程度にもよりますが、当人は知識も普通にあって普段通りの生活が出来ます。

周りの人は当人のことを怒りっぽい人だなとか気分にムラがある人だなと思うだけで家族にも分からないものです。

 

相談者さんは他の機関にも相談していたみたいですが、思い切って電話で相談して良かったと思いました。

被害に遭ったお金は返って来なくても、これ以上の被害が増えないことを願います。

皆さんも年齢に関係なく周りの方に気をつけてあげてください。

 

 - テレフォン人生相談, 介護 ,