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年金生活に向けて『かぼちゃの馬車』投資問題と正しいお金の使い方

      2018/11/05

将来の年金が当てにならないと思っている若い世代の方達を中心に約700人のサラリーマンが『かぼちゃの馬車』投資詐欺に逢いました。

完全に詐欺と言えるかどうかは、これからの捜査を待たないといけませんが。

 

『かぼちゃの馬車』投資問題をおさらい

 

1.都内の女子専用シェアハウスのオーナーになる。

2.建築費用は一棟1億円以上掛かるが費用は銀行ローンで。

3.会社がシェアハウスを借り上げてくれる。

(オーナーには30年間、家賃を定額保証)

4.銀行ローンは家賃収入から充てるが差額がオーナーの物になる。

<例>(毎月80万円の家賃収入)ー(銀行ローン65万円)=毎月15万円get!

 

 

*問題発生

1.入居者が当初の予定より少なく会社に入る家賃が少ない。

2.入居者への仕事斡旋料を目論んでいたが失敗。

3.オーナーに家賃を払えなくなる。

 

 

*原因

1.建物自体の価値が低く住み心地が良くない。

(実際に1億円の価値のない建物)

(共用部分が少なくシェアハウスのメリットがない)

2.家賃が高い

3.シェアハウスを建て過ぎたため立地の悪い所にも建ててしまった。

 

※このような原因で入居者が少なくなり経営が成り立たなくなってしまいました。

 

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*大問題

以上のことだけであれば『詐欺』ではありませんね。

単なる事業の失敗です。

でも契約時に信じられない事が起こっていました。

 

 

普通のサラリーマンが簡単に1億円も投資出来たカラクリ!

 

一般のサラリーマンでは1億円も預金がある方は殆どいないと思います。

そこで銀行ローンを組むように勧められます。

 

その時の審査が問題でした。

本来なら源泉徴収票や預金残高の証明になる通帳の原本を提出しなくてはいけません。

すると年収500万円、預金残高200万円の人なら1億円も借りることは出来ません。

 

そこで源泉徴収票や通帳の数字を改竄していたのです。

原本を提出せずにコピーを銀行に渡していました。

通帳の残高は何と一桁も違っていました。

 

オーナーの中には改竄を承諾していた人もいたらしいですが全く知らされていなかったという人もいます。

そして何より驚いたのは改竄を銀行側も黙認していたということです。

まだ銀行側は黙認したと認めたわけではありませんが原本確認をせずにコピーで処理をした時点でアウトでしょう。

 

それに普通預金の残高が2,900万円なんて有り得ないですよね。

通常は そんなに残高が増える前に銀行から定期預金や投資信託の勧誘があります。

 

 

*うまい儲け話は無い

将来の生活に不安があるために冷静な判断が出来なくなったのでしょうか。

この投資話を知ることが出来た自分はラッキーだと思ったのでしょうか。

今までも同じような事件が何度もあって問題になり、ニュースでも知っていたと思いますが、自分だけは別だと思い込んでしまったのでしょうか。

 

 

*正しいお金の使い方

欲に目がくらんだと言ってしまえば被害者の方に申し訳ないですが客観的に慎重に考えて欲しかったですね。

投資をする時は自分の身の丈に合った金額に収めるのは大原則です。

 

私が若い時に知り合いから聞いた話です。

*収入を3つに分ける。

生活費・将来のための預金・投資のための預金

 

3つに分ける割合は、人それぞれだが絶対に特例は作らないこと

株などで今が買い時と思っても絶対に将来のための預金には手をつけないこと。

使って良いのは投資のための預金だけ。

生活費を投資に充てるなんて言語道断!

(借金してまで投資するなんて有り得ないですね)

 

※管理人である私の個人的な考えですが投資をする時は自分の利益だけではなくて、その事業が社会の人々の役に立っているかどうかも考えて欲しいです。

人を幸せにする事業に投資したいと考えるなら、もっと慎重に会社の事も調べるはずです。

他人の事を考えてあげるならば自分にも良い結果が付いてくると思います。

 

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