定年退職後の年金生活 終の棲家は何処に? 実例紹介
2016/11/25
定年退職後の住まいについて実例を紹介します。
現在80代後半のご夫婦の話です。
夫婦は結婚と同時に地元を離れて都会で家庭を持ちました。
一戸建てに住んでいたこともありますが60歳で定年退職する時には分譲マンションで暮らしていました。
息子や娘も結婚し近くに住んでいます。
夫は転職が多かったため年金が平均より少なく老後の生活が厳しいと思われました。
そこで都会のマンションを売却して地元に帰ることに。
地元と言っても夫は次男なので生家には兄夫婦が暮らしているため近くに家を買いました。
マンションの売却益が約4,000万円。
そして約2,500万円の分譲住宅を買いました。
差額の1500万円と妻の親の遺産1,000万円そして貯金と年金で充分暮らしていけるだろうと考えていました。
ところが毎月の生活費や特別支出などで だんだん貯金は寂しいものに。
それでも夫が車に乗れる間は良かったのですが75歳で運転を辞めてからは行動範囲も狭まり買い物に行くのも不便です。
そして総合病院に通うためタクシーを使うと往復8,000円も掛かります。
夫婦とも持病を抱えているので病院代+タクシー代に頭を悩ませています。
都会に居る時は ご近所さんと家族ぐるみの付き合いをしていましたが 現在は挨拶程度の知り合いしかいません。
娘や息子 可愛い孫や曾孫たちとも遠く離れてしまい娘に頼ることも出来ず 地元に帰ったことを妻は後悔しています。
月に一度娘が様子を見に来てくれるのを楽しみにしています。
*老後は やはり便利な所に住みたいですね。
郵便局やスーパーまたはコンビニなどが徒歩圏内で バス停が近く病院通いも苦にならない所が良いです。
本当に田舎暮らしが好きな人は良いですが憧れだけでは暮らしていけません。
田舎暮らしの不便さは年と共に実感すると思います。