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退職金の受け取り方は? 一時金と企業年金のメリット デメリット

      2016/11/25

退職金の受け取り方

一時金と企業年金のメリット デメリット

長い間 働いて来てもう直ぐ定年を迎える方も

まだ若くて実感はないけれど退職金のことが少し気になるという方。

一緒に勉強して行きましょう。

 

退職金制度の有無や支給方法、そして計算の仕方は会社ごとに異なります。

大企業の退職金は多く、中小企業は少なめです。

1000万円くらい違う事もあります。

 

定年による退職金の金額は、退職時点での給料が高く勤続年数の長い人ほど多くなります。

そして高卒よりも大卒の方が高くなります。

平均的な金額については厚生労働省のHPで確認してください。

 

◉一時金か年金かどちらか一方の会社もあります。

◉両方を併用する会社もあります。

一時金か年金か自分で選択できる会社もありますが

割合を決めている会社もあります。

 

ここでは退職金を一時金で受け取った方が得なのか

それとも年金として受け取った方が得なのか考えていきます。

 

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★一時金で受け取るメリット

◎税金面の優遇が大きい。

勤続年数が長ければ非課税になることもある。

◎住宅ローンの一括返済など大きな支払いが出来る。

 

☆一時金で受け取るデメリット

◎預け先や運用方法を考えなくてはいけない。

◎計画的に使わないと無くなるのが早い。

普段手にしない大きなお金を手にするので気が大きくなり無駄遣いしてしまう。

 

★年金として受け取るメリット

◎預け先や運用方法を検討しなくても良い。

◎一時金で受け取るより多くなる。

長い間会社が運用してくれるので総額で多くなる。

◎毎年少しずつ確実に受け取ることが出来るので計画が立てやすい。

 

☆年金として受け取るデメリット

◎毎年税金を支払わなくてはいけない。

公的年金と企業年金を合わせた金額に税金がかかる。

◎国民健康保険料や介護保険料が増える可能性がある。

◎予定外の大きな出費に対応できない。

◎勤務先の経営や運用状況の悪化により減額される可能性がある。

 

★どちらか得なのか? どう受け取るのか?

それぞれの家庭の事情で考えていきます。

☆住宅ローンや教育ローン、家のリフォームなど

纏まったお金が必要であれば一時金を多めに。

 

☆公的年金の少ない人は年金での受け取りを多めに。

企業年金は公的年金を補うものとして日々の生活に大変役立ちます。

精神的な安定にも繋がります。

 

☆ローンもあるし公的年金も少ない、貯金も少ないという方は

節約してお金をかけない楽しみを見つけてください。

 

◎次は退職一時金にかかる税金の求め方についてです。

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