ZIP! 米ピクサースタジオ現地取材 舞台裏 CG進化&リサーチ
2016/07/22
7/19『ZIP!』は大ヒット中のニモ続編 『ファインディング・ドリー』の舞台裏を現地取材してくれました。
❈監督・脚本 アンドリュー・スタントン
❈プロデューサー リンジー・コリンズ
技術が飛躍的進化を遂げたおかげで前作では不可能だったことも実現可能になった。
魚たちが水中と水面上を行き来する技術は難し過ぎて前作では1回のみでした。
最新作では何度も取り入れられています。
Q,新しいキャラクターについて教えてください
アンドリュー・スタントン
「ドリーが人工の水族館の中を移動する助けになる役が必要でした。」
リンジー・コリンズ
「タコは擬態したり隠れたりすることが出来るからピッタリだったの。」
タコのハンクは水槽の外を人間に見つからないように移動するのに体の色や形を変えられる擬態能力が大活躍
☆ピクサー史上最も大変な作業はタコの動きをアニメーションにすること
スーパーバイジング・テクニカル・ディレクターのジョン・ハルステッド
「(動物には特定の場所に関節があり ある意味動きが制限されています。ですがタコの触手にはルールがありません。柔らかく様々な動きが出来ます。」
☆モンスターズ・インクのサリーは元々触手がある設定
初期のデザイン案 しかし当時の技術では表現が難しく諦めました。
Q,今回はどうやって触手の動きを作り上げたのか?
クリエーターのアイデアが生まれる場所を教えていただきました。
キャラクター・アート・ディレクターのジェイソン・ディーマー
「モントレーベイ水族館さ。」
スーパーバイジング・アニメーターのマイケル・ストッカー
「70人全てのアニメーターをモントレーベイ水族館に連れて行ったんだ。水族館でのリサーチを重要だった。」
☆驚きのリサーチ法
番組はモントレーベイ水族館に取材に行きました。
バックヤードにハンクのモデルとなったミズダコがいました。
※触手がどう動くのか直接触ってリサーチ
筋肉の動きや皮膚の触感など直接触ったことを元に試行錯誤を繰り返し1年かけて流れるようにうねる触手を作り上げました。
※タッチプールでリサーチ
水槽の中から見た世界はどう映るか生き物目線でリサーチ
ピクサーのリサーチに同行した水族館の職員ジョン・ホーシュさんによると
「ピクサーのスタッフはGoProカメラを水の中に入れて動物の目線を撮影していました。
番組でも実験しました。
「手が大きく感じて怖いですね。巨人みたい。絶対水の中にいる生き物たち怖いと思う。」
目線を変えたリサーチから大迫力のシーンが生まれました。
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◎モンスターズ・インクの時も素晴らしい技術だと思っていたので触手が難しいことも諦めたことも知りませんでした。
あの滑らかな動きが出来るまでは本当に大変だったんですね。
でも遣り甲斐のある仕事が出来て誇らしく感じていることでしょう。(kyoko)