流雪溝に流された2歳男児を救助 3つの偶然が奇跡を スッキリ
2016/04/01
秋田県で2歳の男の子が流雪溝に流されるという事故がありました。
300m流された男の子は近所の方達の連携プレイにより奇跡的に助かりました。
『スッキリ』がその救助の様子を関係者に取材しました。
*鮮魚店 よしだや商店の 吉田谷達朗さん(55歳)
*山田豆腐店 山田仁さん(60歳)
3つの偶然
その①鮮魚店の店主が店じまいの為に外に出ていた
午後5時半、店じまいの為に外に出ていたご主人は
「おかあさん おかあさん」という子供の声を聞きますが子供の姿が見えません。
道の反対側の流雪溝から声が聞こえて駆け寄りましたが声が聞こえなくなりました。
そのため大声で「子供が流された。誰か助けてくれ。」と叫びます。
その②豆腐屋のご主人が大雪のため時間外の雪かきをしていた
本来は朝しか雪かきをしてはいけない決まりがあるそうですが
その日は大雪だったので、その時間に店の前で雪かきをしていました。
子供が流されたという声を聞いて急いで流雪溝の蓋を開けて中に入ります。
子供の「キャー」という声も聞こえて来ました。
暗くて何も見えなかったけれど、踵をくっ付けて八の字にして受け止めようとすると男の子が足に挟まりました。
流れがきつかったので自分で引き上げることが出来ず、周りに助けを求めましたが誰もいません。
力が尽きて子供は足の間からまた流されてしまいました。
急いで下流に向かうと先ほどの鮮魚店のご主人が先回りをして
流雪溝で待っていたので受け止めることが出来ました。
引き上げて近所の人に抱いてもらいました。
手に少し怪我をしただけでした。
その③子供が溺れずに声をあげることが出来た
水温が0度に近く、また水量も通常より多かったけれど
子供が水から顔を出して声をあげることが出来たので周りに気づいて貰えました。
子供と一緒にいたお母さんが子供が落ちて直ぐに119番通報していました。
救急車が到着する前に近所の方の連携プレイで助かりました。
その間、7分。
専門家によると、もう少し遅れたら命の危険があったそうです
お母さんは2歳の男の子を連れて上のお子さんを塾に迎えに行って車で帰ろうとしていたそうです。
後ろを歩いていた男の子が流雪溝に落ちてしまったということです。
流雪溝の蓋は新式は転落防止柵が付いていますが旧式は付いていないそうです。
この事故を受けて全て新式に替えるようです。
吉田谷さんは「自分でなくても誰でも助けていた。」と言いますが
吉田谷さんと山田さんのお蔭で助かったのは間違いないです。
男の子は一日入院して元気に退院したそうです。
本当に良かったです。