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好きな一冊と出会う 小柴昌俊 高畑淳子 池原昭治 川井郁子の手紙

   

著名人から子供たちへの手紙。

子供たちに、人生をより豊かに生きて欲しいという思いを込めて、自分の心に残っている本や子供たちに読んで欲しい本への思いを綴ってくださいました。

10年前に香川県教育委員会が香川にゆかりのある著名人にお願いしたものです。

 

色々な分野で活躍されている方々が子供の頃、どんな本を読んでどんな影響を受けたのか、私は凄く興味深かったです。

是非皆さんにも紹介したいと思います。

 

★手紙を書いてくださった皆さん (敬称略・職業は当時)

小柴昌俊(物理学者)・池原昭治(童絵作家)

川井郁子(ヴァイオリニスト・作曲家)

高畑淳子(女優)・中野美奈子(アナウンサー)

松家卓弘(プロ野球選手)・脇明子(翻訳家)

芦原すなお(作家)・石毛宏典(四国アイランドリーグ代表)

林康子(オペラ歌手・声楽家)

 

◉小柴昌俊博士

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画像は朋友会のHPより転載させていただきました

 

≪香川のこどもたちへ≫

本と言えば、今でも私の心に残っている本があります。

それは、私が旧制中学1年生の時に、大好きだったクラス担任の先生から病気のお見舞いにいただいた、『物理学はいかに創られたか』という本です。

アインシュタインとインフェルトが、専門家でない人にもわかるようにと書いたものですが、読んでみるととても難しく、内容をきちんと理解したとは言えませんでしたが、物理学とはこういうことを考える学問なのかということが分かりました。

私が物理学者になるきっかけの本という訳ではないのですが、大好きな先生がくれたものだから読んでみようという気になって読んだ本で、印象深く私の心に残っています。

 

小学校高学年や中学生の皆さんには、ファラデーの『ロウソクの科学』をお勧めしたいと思います。

古い本ですが、科学とはどういうものの考え方をするのかということを教えてくれる良い本です。

イギリスの王立協会では、毎年、各分野の最高の学者が一般の人にもわかるように話をする「ファラデーレクチャー」というものがあり、その最初がファラデーの『ロウソクの科学』でした。

これは、その話を本にしたものです。

 

面白い本ということでは、ジョージ・ガモフという物理学者が書いた『不思議の国のトムキンス』という物語があります。

これは、物理の専門的な内容を分かりやすくおとぎ話のように書いてあります。

 

最後に、私から若いあなたたちに伝えたいことがあります。

先生や親に、これをやりなさいと言われたことをやるというのでは、本当に自分に合ったことをやっているのかどうかわかりません。

一番大事なことは、自分に合ったものを見つけることです。

 

そのためには、物おじしないで、新しいことを自分で試してみることです。

そうしたら、これなら自分に合っているというものが見つかるかもしれません。

そういうのを見つけたらしめたものです。

自分がやりたいことをやっている時は疲れを感じないし、困難に出会っても負けないで乗り越えられます。

自分に合ったものを見つけるのが一番大事な事なのです。

 

 

◉池原昭治氏  小学校4・5・6年生の皆さんへ

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(画像はWEB上からの転載ですが元のサイトが分かりません)

 

みんな元気にしよるかい?

私は、元気で童や風景を描いています。

ところで、君たちは今どんな本を読んでいますか。

 

私は仕事柄、日本の民話に関する本をよく読みます。

昔ばなし集、伝説集などを読むと、同じお話でも県によって少し異なることに興味を持ち民話の舞台に出かけて行っては、絵に表すのです。

 

私が小学生の頃、親に買ってもらった『日本おとぎ話集』を夢中になって読みました。

内容は「桃太郎」「浦島太郎」「竹取物語」「さるかに合戦」「一寸法師」などの話でした。

大人になって「桃太郎」「浦島太郎」の話が香川県にも語られているということを知り、驚き、うれしくなり、昔ばなしの語られた場所へ何度も行きました。

 

子どもの頃読んだ本が今の私の仕事にすごく役立っています。

活字だけの本を読んでいますと、自分だけのイメージが大きくふくらんできて頭の中にいろいろな絵が浮かんでくるのです。

 

宮沢賢治の本も好きです。

『風の又三郎』の中で「どっどど どどうどどどうど どどう・・・」といった風の音が今も忘れられません。

 

 

◉川井郁子氏

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画像は ご本人のブログより

 

≪小学校4・5・6年生の皆さんへ≫

皆さん、はじめまして、ヴァイオリニストの川井郁子と申します。

私は皆さんと同じ香川県の小学校で学びました。

 

小学校の時から私は読書が大好きで、学校でも家でも時間がある度に夢中で読みふけっていました。

本はいつも私に自由に想像する楽しさを与えてくれました。

また小説や伝記を読んでいると、人にうまく伝えられないような気持ちとか悩みにも大きな力をもらう事が沢山ありました。

 

さて、私がその頃一番大好きだった小説は、シャーロット・ブロンテが書いた『ジェイン・エア』です。

主人公のジェインと、彼女が施設で出会うエレンという女の子は、私にとって心の親友のような存在になりました。

寂しい時や辛い時に、私は何度もこの本のお気に入りの部分を読み返していたのです。

 

また、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズも一度読み始めると夢中になってしまい、授業の開始や食事で中断するのがなかなか難しいほどでした。

 

皆さんもこれから夢中で読めるような大好きな本、そして心の友達になるような本に沢山出会えますように!

読書の時間を取り入れながら、皆さんが有意義で楽しい小学校生活を送られる事をお祈りしています。

 

 

◉高畑淳子氏

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画像はタレント名鑑より

 

≪小学校4・5・6年生の皆さんへ≫

雨音を聞きながら、寝転がって本を読むのが私は好きです。

眠くなるとそのまま寝て、又起きて続きを読む。

女優業と母親業に追われる毎日では、なかなかそんな一日はありませんが、たまの休みに読みたい本をそうやって読めた時は、とても豊かな時間を過ごせた気分になります。

 

そんな私も、小学校の頃は本を読むのが苦手で、マンがばかり読んでいました。

小学校1年で転校することになったと木、担任の先生が何か本をプレゼントしたいと言ったのです。

一緒に本屋さんに行ったのですが、私はコミック雑誌の「なかよし」を買ってください、と言ってしまいました。

がっかりした先生の顔が今でも忘れられません。

 

大人になった現在でも、早く続きを読みたくて仕方ない本もあれば、どうしても読み進めなくて途中でやめてしまう本もあります。

どうしてなのかしら?

 

そんな私のお勧めはこれ、「シャーロック・ホームズ」シリーズ。

小学校5年生で、シャーロック・ホームズに出会った事が、本を好きになった一番のきっかけでした。

特に『バスカビル家の犬』は、ちょっと不気味で、恐いのに面白い。

是非読んでみてください。

今回皆さんにお手紙を書くことになり、また『バスカビル家の犬』を読みましたが、やっぱり夢中で読んでしまいました。

 

夜寝る前、スタンドの明かりの中、どうぞコナン・ドイルの世界を旅してみてください。

雨なんかふってたら、う~ん、最高だと思う。

 

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◎いかがでしたか?長くなったので2ページに分けます。

川井郁子さんと高畑淳子さんのおふたりが「シャーロック・ホームズ」シリーズでしたね。

私も子供のころ、友達と「シャーロック・ホームズ」を貸し借りして読んでいました。

当時を思い出して懐かしかったです。(kyoko)

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